文化のタイトスカートの作図法はウエストが小さく仕上がってしまいがち?

以前1/4でタイトスカートの作図をしたので、次は実際に縫ってみようと、実寸大で作図しています。

タイトスカートの作図

スクーリングテキストの作図には後ろ中心側のダーツ止まりの位置についての誤植がありますので、文化ファッション大系も参考にしました。前の2つのダーツの寸法差はスクーリングテキストでは0.2ですが、文化ファッション大系と誌上パターン塾では0.5です。実際に作って合うほうを選ぶということになると思いますが、新文化ボディの場合だと、0.5のほうが合いそうです。前部は平行な部分が長くて、脇できゅっと曲がる形です。

ウエスト寸法が短くなる

パターンチェックで、ボディにハトロン紙を巻いてみましたが、ウエスト寸法がだいぶ短くなってしまいました。

これはウエストラインがガタガタですし縫い代分が邪魔をしてピッタリ巻けていないというのもありますが、それでも全身で1 cmくらいは小さそうです。

 

だいぶ前にシーチングでこのタイトスカートを仮縫いしたときにも、ウエストが小さくなり、おかしいなあと思いました。

そもそも文化のタイトスカート原型は、見頃に比べると指示があいまいですし、標準寸法で作っても新文化ボディにピッタリフィットしなくて、補正するのが前提になっているのが難しいです。

 

私の作図が悪いということもありますが、文化の作図の方法だと、計算よりもウエストの出来上がり線が小さくなりがちのようです。これは、脇の切り取り分(カット幅)の寸法「◯」を直線のウエスト線上で取っていることや、修正後のウエスト線が修正前よりも上に来てダーツが広がるせいかと思います。各パーツで0.25 cmほど小さくなると、全身で 0.25 x 4 = 1 cm小さくなります。

脇のカット幅を小さく

誌上パターン塾をみると、◯相当のものは、脇が立ち上がったところで取っていて、ズレが小さくなるように考えられています。脇の立ち上がりも小さめに指定してあります。文化の作図の方は脇のカーブも急ですので、私は、誌上パターン塾の方法を取ることにしました。

 

作り直したところ、ウエストサイズは良くなりました。

でも、次はウエストラインが脇で上がりすぎているのが気になります。文化のリモートスクーリングで製作されているスカートをみても脇でややウエストラインが上がり、背中で下がってしまっています。

こういうデザインだといえばそうなのかもしれませんが、私はウエストラインが水平なほうがよいですのでもう少し立ち上がりを抑えようと思います。MHLで布が膨らみすぎている気がしますので、ダーツはそのままで脇の立ち上がりを抑えると、MHLの膨らみが抑えられてちょうどよいかもしれません。MHLで広がったほうがスタイルはよく見えるのかもしれませんが..。

脇の立ち上がりも小さくしたらok

脇の立ち上がりを1.1~1.2から0.7 cmへ、◯に相当する幅は(脇の角で)そのまま2.1 cmとして、MHLの膨らみは小さくなるようにHLからWLへ直線よりのカーブをかいて作り直したところ、だいぶ良くなりました。

後ろが5mmほど下がりますが、ウエストにゆとりがあると、お腹で布を支えて背中で下がるのは妥当ですので、これくらいは良いかなと思います。下着を着たら水平になりそうな。

 

普通はシーチングで仮縫いして一発で修正するのでしょうけど、素人なのでハトロン紙でパターンを少しずつ修正しました。

このパターンで裁断に進みたいと思います。シーチングを使うか本番布を使うかは迷い中です。

パターン塾スカート編 付属のパターン

あと、誌上パターン塾についてですが、スカート編はなぜか20代の標準寸法のパターンは付属していません(標準はW-H=27 cmですが、付属しているのはW-Hが 10~26 cm)。標準よりも、寸胴で太っている体型用のパターンは豊富です…。

30~40代だとウエストが太くなるので、ミセスのスタイルブック読者層?にはこれでよいでしょ、ということなのかもしれませんが、平成生まれの30代は痩せた方も増えている気もするのでどうなんでしょう。

 

以上、文化のタイトスカートの作図法はウエストが小さく仕上がってしまいがち?でした。