文化服装学院の通信講座「服装コース」を受講しはじめました。

文化服装学院の通信講座を受講しはじめましたので、紹介します。

洋裁の通信講座

洋裁を学びたいと思ったときは、一般的には近所の洋裁専門学校の社会人向け教室や、洋裁教室に通って、対面で学ぶほうがよいと言われますが、私は自学自習スタイルのほうが好きなので、通信講座を受けてみることにしました。

通信講座は、完全な自学自習と比べて、提出物があるので学習し続けなきゃというプレッシャーがかかりますし、疑問点が出たら先生に聞ける点が良いと思います。

 

今回申し込みした通信講座は、1~2年で8回ほどの課題を提出するもので、費用は教材費込みで5万円ほどかかります。人によっては料金が高いと思われるかもしれません。

しかし、私の場合は10年くらい前にも洋裁をしようと思ってお道具を揃えたのですが、長続きしなかったので、今回はそうならないようにとエイヤッと申し込みをしました。

 

なお、関東周辺に住んでいたときは、洋裁専門学校の夜間部も検討していました。文化服装学院の夜間部(II部)の社会人の割合は55%ということです(2018年ごろのデータ)。通信講座は言ってしまえばお遊びみたいなものですから、将来、洋裁のお教室を開きたいなど、ちゃんと洋裁を学びたいという方は、やはり専門学校を検討されるほうが良いのではないかと思います。通信教育で学んだ先生が教えている「柔道教室」や「ピアノ教室」があったら、大丈夫なのかな〜と心配になると思いますが、洋裁教室もそれと同じだと思います。

文化服装学院の通信講座

洋裁の通信講座にはいろいろあるようですが、洋裁の縫う技術については文化服装学院が有名ですので、そこの通信講座ならよいだろうと文化服装学院の通信講座を選びました。

文化服装学院 生涯学習 公式ページ

 

初心者向けの「服装コース」と、デザイン画を見てパターンを引く「パターンコース」がありますが、縫い物の経験がほぼない私は迷わず服装コースを選びました。

服装コースでは、新文化式原型とか文化式原型成人女子用と呼ばれる原型を使い、スカート、パンツ、ブラウス、ワンピースドレス、ジャケット・ベストの基本的な作り方を学びます。男性や子供用の原型を使用することはできません。

テキストは、文化ファッション大系という本とほぼ同じ内容です。文化ファッション大系は、文化服装学院の授業でも使われている本ということです。洋裁に必要な知識が網羅されているのでぜひ揃えておきたい本です。

改訂版・服飾造形講座〈1〉 服飾造形の基礎 (文化ファッション大系)

教材

料金は、クレジットカードかコンビニ振込かです。私は、Webページの記述を誤読して、コンビニ振込のほうが早く受講開始日が早くできると勘違いしてしまいコンビニ振込を選びましたが、振込手数料が550円かかる上、教材の到着が遅くなりますので、クレジットカード申し込みのほうがおすすめです。

 

教材はA4が入るサイズのダンボールで届きました。

 

通信教育ということで途中で挫折する人が多いのでしょうか、「提出課題を出すように」と、さまざまなところに書かれています。

 

教材の中身です。

テキスト7冊、ガイドブック、受講生手帳、課題提出用封筒20枚、ハトロン紙方眼・無地2枚ずつ、Dカーブルーラー、1/4定規、1/4原型テンプレート、コピー用紙20枚、チラシなどです。

通信講座を申し込もうという方は、文化ファッション大系本も、定規も、ハトロン紙もお持ちかもしれませんね。お守りとして保存しておくことにしましょう。

ガイドブックには学習の進め方、課題の提出方法が紹介されており、受講生手帳には課題が書かれています。

服装コースのテキストと文化ファッション大系の違い

服装コースのテキストですが、目次を見ると、やはり文化ファッション大系がベースになっています。

 

しかしながら、細かいところを読むと、2009年ごろ発行された文化ファッション大系よりも、補足が増えていたり、記述が丁寧になっていたりします。通信教育でも、生徒がつまづかずに学べるようにという配慮が感じられます。ありがたいことです。

ダーツfのダーツ止まり

例えば、原型を引くときに疑問になる「ダーツfのダーツ止まりはどこか」問題ですが、文化ファッション大系には記述がありませんが、通信講座のテキストではH点が増えていて、ダーツ止まりがH点だと明確にかかれています。

ブラウスの衿の作図

ブラウスの衿の作図方法は、文化ファッション大系には1つの方法しか書かれていませんが、通信講座テキストには、もう一つの作図方法や、衿つけ線のかき方で衿の表情がどう変わるかについても説明されています。

奥付

通信講座テキストの奥付をみると、「2021年10月1日改」となっていて、わりと最近改定されたようです。

文化学園のコピーステーションで印刷しているようです。本屋で流通させている文化ファッション大系本よりも改定しやすいのかもしれません。

そういうわけで、文化ファッション大系よりも、服装コースのテキストの方を使っています。

課題

課題は、1~2ヶ月に 1つの課題を提出するペースでこなしていきます。

服を作れば作るほど技術が上達すると思いますから、一つの課題についても何個か作ってみて、一番良くできたものを提出することができたらよいなーと思っていますが、どうなることやら。

 

1年間で終えられるスケジュールになっていますが、2年間までは無料で延長でき、それ以上は1年ごとに+5000円で3回まで延長することができるようです。最大5年間です。

 

文化服装ニュースを読むと、10月に服装コースを修了した方は6人ということでしたので、100人前後の方が服装コースを受講しているのかなと推測します。

 

1つ目の課題は文化式原型 成人女子用 実物大作図です。

前後見頃と袖の原型を作ります。補正前の原型を提出します。

実物の製作がないので、これは課題提出の練習という意味合いが強いのかもしれませんが、頑張ります。

まとめ

文化服装学院の通信講座の服装コースをはじめました。最後まで課題をこなして、洋裁の基礎の基礎を学べるとよいと思います。

 

以上、文化服装学院の通信講座「服装コース」を受講しはじめました。でした。

改訂版・服飾造形講座〈1〉 服飾造形の基礎 (文化ファッション大系)